こんなに濃密な5年間はなかった。

議論に議論を重ね、試作とテストを繰り返す。そこに、妥協はない。

 現場から得た課題をクリアするために、ボールの構造をゼロから開発する。正直言って、ここがいちばんハードでした。誰も見たことがないものを作りだすわけですから。アイディアを考え、議論する。「それはオーバースペックじゃないか」「じゃあどうするんだ」「それを考えるんじゃないか」。時にはぶつかることもありました。でも、プレイヤーのニーズに100%応えたい、という想いはひとつ。議論の軸がブレたことは一度もありません。

 結果的には、ニーズ・目的・品質すべてをクリアできるアイディアが生まれました。でも、ここからが最も時間がかかったかもしれません。試作品を作っては試し、試しては作る。そして、プレイヤーの意見を聞く。20〜30チームくらいには協力いただきました。

 そして、プロジェクト始動から5年。こうして「VANTAGGIO[ ヴァンタッジオ ]」は完成しました。おかげさまで「シュートのスピードが上がった」「雨天時でもパフォーマンスが変わらない」「狙い通りのセンターリングがあげられる」など、全国のプレイヤーから非常に高評価をいただいていることからも、“ACENTEC”[アセンテック]を冠するにふさわしい完成度に仕上げることができたと思います。